NBC税理士法人
木下様
全国に7事務所を展開し、「縁のあったお客様は絶対に倒産させない。」という志のもと、税務面から経営の全般的なサポート業務まで顧問先の成長と発展を支援されているNBC税理士法人様。
表計算ソフトを用いた着地見込みのレポート作成において以下の課題を抱えていました。
・会計ソフトからの数値の転記を手入力で行う担当者もおり、入力ミスが発生していた
・フォーマットの標準化ができておらず、非効率ゆえの無駄な残業が発生していた
Manageboardを活用することで、実績更新と予算策定の両方において、工数削減と数値の精度向上を実感できているとのことです。
さらに、Manageboardを活用した効果として、以下があげられています。
・視覚的にわかりやすいレポートで、顧問先とのディスカッションが活性化
・競争優位性を確立し、提供価値に見合った価格での顧問契約がしやすくなった
本記事では、詳しいお話について、同事務所の木下様に伺いました。

手作業によるレポート作成での、ミスや時間の浪費の解消に向けて
―貴所の特徴について教えていただけますでしょうか。
弊所は経営全般の良きパートナーとして、税務面に限らない顧問先の支援を行っております。全国に7事務所を展開しておりまして、Manageboardについては私が在籍している福岡支店で導入をしております。
―Manageboard導入以前の予実管理サービスはどのようなものでしたか?
予実管理サービスは税務顧問の一環として、当期の着地見込みを出したレポートを表計算ソフトで作成していました。毎月、試算表の納品と同時にこちらのレポートを提供することで、顧問先の経営判断をサポートしており、顧問先のほとんどに提供をしています。
しかし、表計算ソフトを用いたサービス提供にはいくつかの課題があります。まず、関数を使いこなせる担当者ばかりではなく、中には目視で手入力を行う担当者もいるため、データの整合性を保つのが難しく、入力ミスが発生しやすいことです。また、フォーマットが担当者によって異なるため標準化が進まず、データの集計や分析に多くの時間を費やしてしまい、作業のために残業が発生することもあります。
―Manageboard導入のきっかけや決め手はどのようなものでしたか?
上述のような表計算ソフトを用いたサービス提供の課題を解決することが、当時Manageboardを導入した目的でした。
Manageboardのレポートは、以前から表計算ソフトで作成していた着地見込みのレポートとかなり近い構成でした。そのため、アウトプットの形式を大きく変えることなく、システムによって属人化を排除できる点が魅力でした。
また、ナレッジラボの創業者が公認会計士・税理士ということもあり、システムに込められている思いが弊所の考えと近いと感じたことも理由の一つでした。

実績更新と予算策定ともに、工数削減と数値の精度向上を実感
―Manageboardの具体的な活用方法について教えてください。
導入したばかりのフェーズということもあり、現状はすべての顧問先ではなく、まずは私が担当していて、かつManageboardを用いた支援がフィットしそうな先に限定して活用をしています。その中には、経営改善計画策定支援(405事業)をしている企業もあります。
導入以前に期待していたとおり、表計算ソフトでの作業と異なり、関数などの知識がなくても、毎月のデータ更新作業が簡単に早く正確にできるところは便利ですね。Manageboardを利用している顧問先の会計ソフトは、マネーフォワード クラウド会計、freee会計、弥生会計のいずれかのため、API連携または会計ソフトから出力した仕訳データをそのまま取り込むだけで実績の取込作業が完了します。
予算策定については、基本は弊所主導のもと顧問先とディスカッションしながら決めていくケースが多いです。経営改善計画策定支援(405事業)をしている先については、支援の中で作成した年次計画を元にManageboard上で月次の予算に落とし込んでいます。
いずれの場合も、Manageboardの予算策定アシスト機能を重宝しています。予算のイメージがあまりない顧問先に対しては、一旦前年実績を据え置いて、それをベースにブラッシュアップすることができますし、年次計画を月次に落とし込む際には、前年の季節性を加味して数値を割り振るようなことも簡単にできます。
予算策定時に関数が壊れる懸念や、わざわざ都度検算をする必要もなくなったため、安心して作業ができる点も嬉しいです。

※図表は、弊社デモ環境での再現イメージで、NBC税理士法人様の実際の環境とは異なります。
―Manageboardのレポートを用いて、どのように支援をされていますか?
Manageboardに標準的に装備されている「業績見通し」と「キャッシュフロー計算書」を主に活用しています。

※図表は、弊社デモ環境での再現イメージで、NBC税理士法人様の実際の環境とは異なります。
これらを元に、「最終利益がいくらになるか?」や「納税後、手元に残る現金はいくらか?」を中心にお伝えしています。フィードバックした内容はコメント機能を用いてレポートに残し、その内容も含めてPDF出力をして顧問先にも共有をしています。これらのシミュレーション〜顧問先へのレポートデータの共有までの中で必要な機能はすべてManageboard内にあるため、スムーズに作業ができます。
Manageboardで顧客の数字意識とサービス価値を向上させる
―Manageboardを活用されるメリットについて教えてください。
一番はManageboardを用いて支援しているお客様の、数字に対する意識が変わった点です。
経営改善計画策定支援(405事業)においては、通常の経営支援以上に計画通りの着地に向けたコントロールが必要です。計画以上に利益が出た場合、想定どおりの補助を受けることができなくなる可能性があるためです。そのため着地見込みをこまめに確認しながら、早めに打ち手をディスカッションすることが大切です。
Manageboardのレポートは会計知識があまりない方にも視覚的に伝わりやすく、顧問先とのディスカッションが以前よりスムーズになりました。また、ディスカッションしながらその場で数字のシミュレーションができるため、「おお!」と良いリアクションをいただけます。
また、顧問先の経営への良い影響という点だけでなく、顧問単価を上げることができる点でもメリットを感じています。
新しく税務顧問契約の相談をいただいた際は、Manageboardを用いた支援を付加価値として訴求しています。その際にManageboardでできることとして、①着地予測②資金繰り③税金予測の3点を説明しています。そうすると「今の事務所は試算表を出してくれるだけだからありがたいです」と言ってもらえるケースが多く、他社との差別化という点で大きなアドバンテージになっています。

会社概要
NBC税理士法人
全国に7事務所を展開し、税務面から経営の全般的なサポート業務まで顧問先の成長と発展を支援されている税理士法人
https://nbc-tax.jp/
※上記インタビュー内容は2025年5月20日時点の情報です。