正確な処理の先に、精度の高い戦略立案がある。

2024/01/22

株式会社NILPA
シニアマネージャー　岡部顕信様

医療関連企業をクライアントに、開業・経営支援から、メディカルケア・ヘルスケアの事業を手掛けている医療特化のコンサルティング会社である株式会社NILPA様。

Manageboard導入により、今まで属人的になっていた配賦基準のルール化・予算数値の根拠の明確化が実現し、事業戦略の精度が向上したとのことです。

詳しいお話を、同社の岡部様に伺いました。

誰でも操作しやすく、アウトプットのレベルを揃えるためのシステム導入

―貴社の事業について教えていただけますでしょうか。

弊社は、医療機関、介護施設、行政、医療関連企業をクライアントに、国内、海外に向け事業展開をしております。
開業、経営支援から、メディカルケア・ヘルスケアの事業までを手掛けている医療特化のコンサルティング会社であり、企業の戦略立案、実行、分析など多様な業務をプロフェッショナルによりご支援を行っております。

―Manageboard導入前の予実管理方法や課題はどのようなものでしたか？

Manageboard導入前の予実管理は、主に表計算ソフトを使用して売上のみを管理していました。また予算策定は、現場の意見も取り入れながら主にトップダウン式で進めていました。
過去のデータを元にするため、月に一度は予算の前提となる前年実績などのデータを会計ソフトから転記する作業が必要であり、工数がかかっていました。
また、新規クリニックを立ち上げる際は、既存のクリニックのデータを参考に予算を策定していたのですが、データの一貫性と精度も高くないという点が課題でした。また、全員が同じように使え、同じレベルのアウトプットを出すことのできる環境を作る必要がありました。
そこで、表計算ソフトのような手作りの箱ではなく、予算管理システムを入れたいと検討していました。

―Manageboard導入の決め手を教えてください。

Manageboardの導入の決め手は、会計ソフト（マネーフォワードクラウド会計）との自動連携機能があったことが大きいです。
これまで手作業で行っていた会計ソフトからの実績データ移行作業を効率化できると考えたことが理由です。

―Manageboard導入時に不安だった点や苦労した点があれば教えてください。

事業の関係で会計ソフトのアカウントが2つ存在したのですが、それを1つのManageboardアカウントに統合して予算管理をしたいと考えていたため、それをどのように実現するかが課題となりました。
この課題は、2つの会計ソフトアカウントをもう一つ別の会計ソフトアカウントに統合して合算したあと、Manageboardアカウントに取り込むことにより解決することができました。
このように課題はあったものの、カスタマーサクセス担当の方がサポートしてくださり、スムーズに運用を開始できました。
また、担当の方は、不明点を汲み取るコンサルティングをしてくれており、おおよその導入期間とステップを丁寧にご説明くださったため、運用までのイメージがしやすく、不安はあまり感じませんでした。

数字の根拠に基づいた精度の高い戦略立案

―Manageboard導入後の変化について教えてください。

配賦基準を設定する際、その基準を予算管理担当者の感覚に頼ってしまっていることが課題でした。
しかし、Manageboardの導入により、売上高を基準として配賦のルールを定めることができるようになりました。
基準が明確になったことにより数値の定め方が統一化され、予実比較もしやすくなりました。

また、部門ごとの収支を把握できるようになったことで、より緻密な予実管理が可能となり、銀行に提出する資料の作成にも役立てています。

さらに、数字の根拠が明確になったことで、予算策定や経営戦略における質の向上が実現しました。以前は担当者の感覚に依存していた予算管理がデータ駆動型のアプローチに移行したことで、精度の高い戦略が立てられるようになりました。

―Manageboardで気に入っている機能などがあれば教えてください。

キャッシュフロー計算書の機能をよく活用しています。
実績と予算を切り替えて確認できるところが特に気に入っています。
PLベースで予算を作成することでキャッシュフローも連動して作成されるので、キャッシュフローについての資料を別途作成する必要がなくなりました。またそれだけでなく、これまでPLの話に留まっていた役員との会話も、PLとキャッシュフロー両方の話ができるようになったことは大きな変化です。