税理士法人SCORE 大道様、宮埜様
顧問先
エニシア株式会社 小東様 株式会社Itsuki 山本様
2024年12月に「税理士法人ナレッジラボ」から社名変更し、拠点を大阪から京都に移転した税理士法人SCORE。
「挑戦と安心を届ける」というミッションのもと、会計税務顧問やマネーフォワード クラウドシリーズの導入支援などのサービスを通じて、経営者の方が前向きな気持ちであらゆる挑戦をできる環境作りに注力されています。
本記事では、税理士法人SCOREがManageboardを用いて、どのように顧問先の支援をしているかを伺いました。また、税理士法人SCOREの顧問先である、エニシア株式会社の小東様と、株式会社Itsukiの山本様にも、Manageboardを用いた経営支援のご感想等を伺いました。

スタートアップ企業における、実態に即した精度の高い資金予測を求めて
―Manageboardを用いた経営支援は、どういった顧問先に実施していますか?
税理士法人SCORE 大道様:
Manageboardを活用した経営支援サービスは、通常の会計税務顧問のオプションプランという形で提供しています。現在支援している顧問先のうち、約1/4ほどの顧問先に提供しています。
対象の顧問先の特徴としては、社内に経営企画や財務などの予実管理担当者がいないスタートアップ企業が多いです。
Manageboardを活用した経営支援サービスをご契約いただくタイミングとしては、会計税務顧問契約を結んでしばらく経ってからのケースが多いです。
会計税務顧問契約の中でのやり取りで、管理会計への潜在的な悩みや課題が見えてきたタイミングで提案するパターンがほとんどですね。
―エニシア株式会社様が、まさに上記のパターンだと伺っています。
税理事務所SCORE 大道様:
はい、会計税務顧問契約自体は創業1期目から結んでいただいていたのですが、Manageboardを用いた経営支援サービスは約1年前からになりますね。
エニシア株式会社 小東様:
実態に即した資金繰り予測を見たいというのが、経営支援サービスを依頼した大きな理由です。弊社は、開発費用などキャッシュアウトが先行する傾向にあったため、資金繰りをタイムリーに把握して、適切なタイミングで資金調達できるようにしたいと考えていました。
以前はPLの実績を元に、Excelを使って自分で資金繰り表のようなものを作成していましたが、本当にこれで合っているのか、いつも疑問に感じていました。というのも、弊社の事業特性上、開発部の人件費はPLではなくBS計上しています。そのため、PLとキャッシュフローが連動しておらず、PL実績を元に作成した資金繰り表では実態との乖離が起きていました。

エニシア株式会社様
ビジネス成長を支える顧問事務所選び:価格以上の価値を求めて
―株式会社Itsuki様も創業1期目から税理士法人SCOREと会計税務顧問契約を結ばれていたとお伺いしています。ただ、同時に経営支援サービスもご契約されていたのですね。
株式会社Itsuki 山本様:
はい、顧問事務所を探している際に、税理士法人SCOREを知りまして、経営支援サービスなど、会計税務の観点だけでなくビジネスの観点も持ったアドバイスを受けられそうだと感じてお願いをしました。
―創業後、間もないタイミングから、経営支援サービスの必要性を感じられた背景をお聞かせください。
株式会社Itsuki 山本様:
起業に際して、経営についての情報収集を目的に受けたあるセミナーで、予算と予測の管理をしっかり行うことで、何にどのくらい投資をすれば事業がどのくらい伸びるか未来の予測を立てやすくなるという話を聞き、感銘を受けました。
そのことから、税理士法人SCOREの経営支援サービスやサポート内容に魅力を感じました。
もし、税理士法人SCOREの経営支援サービスに出会っていなければおそらく、予実管理をやらなきゃいけない気持ちを抱えたまま、着手できていなかったと思います。

株式会社Itsuki様
プロのサポートがあってこそ得られた、Manageboardの価値
―顧問先へのManageboardの運用方法について教えてください。
税理士法人SCORE 大道様:
顧問先によってケースバイケースですが、多くの場合、新しい期が始まるタイミングで予算を作成しています。毎月のアウトプットとしては、標準レポートの「業績見通し」と「キャッシュフロー計算書」をメインにお出ししています。

※図表は、弊社デモ環境での再現イメージで、税理士法人SCORE様の実際の環境とは異なります。
エニシア株式会社様については、月に1度、Web面談でManageboardの画面を見ながら、着地見込みを確認する場を設けています。
基本は、Manageboardの計画機能を活用して、前年同月の数値を据え置きつつ、売上や採用、広告宣伝などの月によって増減がある項目は、面談中にヒアリングをしながらその場で計画への反映を行っています。
税理士法人SCORE 宮埜様:
株式会社Itsuki様については、山本様にManageboardのアカウントを付与しているため、毎月の実績の更新後にレポートのURLを共有し、直接Manageboard上でレポートをご確認いただいています。
最近は資金繰りも安定してきているため、「いかに利益をあげていくか」というディスカッションをManageboardを見ながら行っています。
―Manageboardを用いた経営支援を受けるメリットとして、感じているものはありますか?
エニシア株式会社 小東様:
通常、新しいサービスを導入する際には費用面でも作業面でもコストがかかりますが、そういった負担がなくシステムの価値を享受できている点はありがたいです。
また、税理士法人SCOREが主導でManageboardを活用しているため、新しいツールを使っているという違和感は最初からありませんでした。
弊社では、主に資金繰りの把握のために活用している側面が大きく、緻密な予算を組んだり、頻繁に予算を修正するという使い方を現状では想定していません。そのため、顧問事務所が主導でManageboardを利用するという形式が合っていると感じています。
株式会社Itsuki 山本様:
私はもともと技術者で、その経験を活かして会社を立ち上げました。
私の周りにいるベンチャー企業の経営者の方々も、何か一つの優れた専門分野を持っていることが多いように感じます。しかし、専門分野に強いことと、会社全体を見渡して経営することは、全く別の能力が必要です。多くのベンチャー経営者が、この視点の切り替えでつまずいてしまう印象があります。会社経営には様々な要素が求められますが、中でも「会計」は特に重要なものの一つだと日々感じています。
私を含め、起業するタイプの人間は、新しい事業やサービスに積極的に挑戦していく「攻め」の姿勢が強い傾向にあると思います。しかし、会社を長く存続させていくためには、経営の基盤となる「守り」がしっかりしていてこそ、安心して「攻め」に集中できるのです。例えば、「どれくらい投資して良いか」「資金はいつまで持つか」といった見通しを立てることが「守り」にあたります。
私たちは今、事業内容を大きく変えようとしている時期なので、このような視点が特に重要になっています。私たちが安心して「攻め」の経営に集中できているのは、Manageboardによる具体的なシミュレーションと予実管理、そして私たちの状況に寄り添った経営支援が会社の「守り」を盤石にしてくれているおかげと感じています。
―Manageboardを通じた経営支援を受けられる中で、経営そのものや経営判断に変化はありましたか?
エニシア株式会社 小東様:
「なんとかなるだろう」という経営から、「先を見通した」経営ができるようになりました。将来を数字で明確に見通せるようになったため、前もって対策を考えることができています。
以前の資金繰り表はアバウトだったので、この辺りで帳尻を合わせればなんとかなるかも、といった感覚的な部分がありましたが、今は数字の根拠をもってリアルな資金繰り実態を把握できるようになりました。
また、ディスカッションをしながら、その場でシミュレーション結果を見られる点はうれしいですね。今までは机上の空論だったものに手触り感が生まれ、リアルなイメージができます。それによって、立てた予算数値に根拠を感じられるようになりました。
ですが、この変化はManageboardだけで実現したものではなく、税理士法人SCOREに第三者的な意見をもらうことで実現できているものだと感じています。
一番大きな価値を感じているのはManageboardと言うより、大道さんとのディスカッションです。Manageboardはディスカッションを促進するためのもの、という感覚です。会社の規模的にも、現状ではCFOを置く予定はないため、こういった数値の話をできる相手がなかなかいません。そういった意味でも、数字や経営の細かい話までできることは大変ありがたいと感じています。
株式会社Itsuki 山本様:
Manageboardには予算のバージョン管理ができる機能があるため、様々なバリエーションを作って予算シミュレーションができるようになったことが嬉しい変化です。
具体的には、賞与や採用時の年収の上限の見極めなどをしています。数字を根拠に経営判断をタイムリーにできる点で、とても役立っています。
「先を読む経営支援」は顧問先の安心だけでなく、次の支援につながる
―Manageboardを使って顧問先の支援をするメリットとして感じられていることを教えてください。
税理士法人SCORE 大道様:
コミュニケーションツールとして有効な点と、顧問先の将来的な動きを把握できることが、Manageboardを用いるメリットだと感じています。
税務顧問の報告の際は、通常こちらが話すことが多くなり、顧問先の方は受け身になってしまいがちです。Manageboardを使うことで、顧問先に自ら将来の話をしてもらいやすくなります。主体的にお話いただくことで、頭の整理になったり、次にやるべきことが明確になるという方も多いように感じます。
また、顧問先の将来的な動きを把握できることで、我々も対策を取りやすいため安心できている側面があります。また、株価評価や不動産売却など、顧問先が必要としている新たな支援に気づくことができるという点も、感じているメリットとして大きいです。
税理士法人SCORE 宮埜様:
Manageboardで顧問先とコミュニケーションを取りながら予算策定をすることで、納得のいく適切な目標設定ができていると思います。目標を具体化すること自体が、経営者の方の原動力になっていると感じることも多いですね。

税理士法人SCORE様
会社概要
税理士法人SCORE
会計税務顧問やマネーフォワード クラウドシリーズの導入支援などを展開
https://maroon347751.studio.site/
エニシア株式会社
医療テキストを解析・整理する独自の言語処理技術「SATOMI®」を活用した、診療現場向けサービスの展開
https://enishia-inc.co.jp/
株式会社Itsuki
IT事業を中心とした新規事業支援や、受託開発を展開
https://itsuki.io/
※上記インタビュー内容は2024年時点の情報です。