エッカ石油株式会社
大藪様 木場様
沖縄県を拠点に、ガスや石油製品などのエネルギー事業を主とした「住」関連事業のほかに、「食」や「楽」など暮らしを豊かにする事業を展開しているエッカ石油株式会社様。今年で創業60年を迎えた同社は、今では300名近くの従業員を抱え、非連続な成長を遂げられています。
そんな同社では、会計ソフトの入れ替えをきっかけにManageboardを導入しました。従来の会計ソフトを用いた予実管理からの変化や、Manageboardの活用方法について、詳しいお話を同社の大藪様と木場様に伺いました。

効率化のはずが手作業の連続、複雑なインターフェースが招いた弊害
―貴社の事業について教えてください。
当社は地域の暮らしを24時間365日支え続けるエネルギー事業を主軸に、「暮らしデザインカンパニー」のビジョンのもと、「住・食・楽」の分野で複合的なサービスを提供しております。
―Manageboard導入前の予実管理方法について教えてください。
以前は、利用していた会計ソフトに備わっていた予実管理機能を活用していました。あらかじめ表計算ソフトで作成した予算データを会計ソフトにインポートしておくことで、実績値が反映されると自動で予実対比表が作成されるという仕組みです。決算が完全に締まるのを待たずに実績をタイムリーに確認できる点は便利で、当時はその機能を重宝して運用していました。
しかし、運用を続ける中でいくつかの大きな壁に直面するようになりました。まず一番の課題は、インターフェースが複雑なため、限られたメンバー以外は必要な情報にたどり着きづらかった点です。また、経営会議などで必要となる予算達成率などの指標やグラフをレポートに追加したい場合、その都度データを出力して、手作業で加工するという手間が発生していました。
また、翌期の予算策定に不可欠な着地の見通しを算出する機能がなかったことも大きな負担でした。結局、期末に向けた予測データを作るために膨大な時間をかけて手作業で集計を行っており、効率化とは程遠い状態だったのです。
さらに、分析のしづらさも課題でした。標準のレポートは部門別と勘定科目の粒度でしか表示されず、より細かい内訳を分析しようとすると、別ページを開いて確認し直す手間が発生していました。
多事業、多店舗を展開する当社にとって、共通費を実態に合わせて各部門に割り振る配賦の処理は非常に重要です。以前のソフトでも配賦機能自体はありましたが、設定が非常に複雑で、具体的な処理内容がブラックボックス化していました。配賦ロジックの変更が必要になった際は、メンテナンスのために担当者が何日もつきっきりで作業をしなければならず、管理会計を精緻に行うためのコストが非常に高くなっていました。

会計ソフト刷新を機に決断、高度な予実管理を支える4つの選定基準
―Manageboard導入のきっかけはなんですか?
システムを検討し始めた直接のきっかけは、基幹となる会計ソフトの入れ替えでした。新しい体制に移行するにあたって、予実管理をより高度化・効率化できる専用のシステムが必要だと考えたのです。
選定にあたっては、いくつかの明確な要件を設けていました。まず、柔軟な修正予算への対応ができること。次に、達成率などの見たい指標を自由にレポートへ反映できること。そして、経営層が重視する資金繰り表をスムーズに作成できること※。さらに、数字だけでなく「なぜその数字になったのか」という定性的な情報も一元管理できることの4点です。
これらの要件を高いレベルで満たしていたのがManageboardでした。特に大きな決め手となったのは、新たに採用したマネーフォワード クラウド会計Plusとの親和性の高さです。シームレスなデータ連携ができるため、転記ミスや工数の削減に直結すると確信しました。
※Manageboardでは資金繰り表の作成機能はございませんが、PL予算に連動した計画CFを作成する機能がございます。
加工の手間を解消、視覚的なレポートで利益意識が向上
—Manageboardの導入によって実感している効果について教えてください。
導入後、最も大きな変化を感じているのは、Manageboardを開くだけですぐに見たい数値の確認や分析が完結するようになったことです。かつてのように、データを抽出して表計算ソフトで長時間かけて加工するという非効率な運用が一切不要になりました。
特に感動したのは、数値が直感的に把握しやすい形で可視化されている点です。会計や数字に対して苦手意識を持っていた部門責任者からも「視覚的に分かりやすくなった」という声が上がっています。勘定科目よりも細かい内訳についても、レポート内でドリルダウンして深掘りできるため、操作性も格段に向上しました。
逆に、経営層に報告する際は、主要な科目に絞った粗い粒度で全体感を俯瞰するレポートを作成するなど、利用者の目的に合わせて柔軟にカスタマイズできる点も助かっています。懸案だった着地見通しも、過去のトレンドを活かしながら精度高く、かつスムーズに作成できるようになりました。
また、複雑だった配賦機能の設定が分かりやすく簡単になったことも大きな収穫です。設定内容が透明化されたことで、管理会計のロジックが辿りやすくなりました。
実は当社では、5年ほど前から管理会計の重要性を説いてきましたが、なかなか社内に浸透しないという悩みがありました。しかし、Manageboardの導入によって誰もが数字を自分事として捉えられるようになり、ようやく管理会計が文化として根付いてきたと感じています。社員一人ひとりの利益に対する意識が目に見えて高まってきたことは、システム導入が生んだ最大の付加価値かもしれません。

AIで分析精度を向上、コメント機能で数字の背景を組織の資産に
―Manageboardで気に入っている機能について教えてください。
標準レポートにある「業績見通し表」は、当社の経営管理の要となっています。これをメインのレポートとして活用し、不足している部分はカスタムレポートで補完する形で運用しています。営業利益や当期純利益、営業利益率といった重要指標がダッシュボード化されているため、経営の現在地を一目で把握できるのが非常に魅力的です。
さらに活用しているのが「AI異常点検知」の機能です。これまでは膨大な数値の羅列を目視でチェックしていましたが、AIが客観的な視点で着目すべきポイントを示唆してくれるため、分析の精度が上がりました。
コミュニケーションの面では、セルコメント機能が非常に役立っています。業績見通し表は経理部門だけでなく、各部門の責任者も共通して閲覧するレポートです。数値に異常があった際や確認が必要な時に、その場でコメントを残してやり取りをしています。
これまではメールや口頭でのやり取りで消えてしまっていた「数字の背景にある理由」などの定性的な情報が、Manageboardというプラットフォーム上に蓄積されていきます。これが一元化されることで、過去を振り返った際の大切な資産になると確信しています。

※図表は、弊社デモ環境での再現イメージで、エッカ石油株式会社様の実際の環境とは異なります。
こうした効率的な数値の共有と、Manageboard上での活発なコミュニケーションのおかげで、以前よりも格段にスピーディーな意思決定や経営判断ができるようになっていると感じます。今後はさらに活用範囲を広げ、全社的な生産性の向上につなげていきたいと考えています。
会社概要
エッカ石油株式会社
LPガス・石油などのエネルギー事業を主軸に、「暮らしデザインカンパニー」をコンセプトとして事業を展開。フランチャイズ事業にも取り組み、エネルギーを起点に地域の暮らしに寄り添ったサービスを提供。現状に満足することなく、時代や生活様式の変化に柔軟に対応しながら、より良い暮らしの実現を目指して挑戦を続けている。
https://www.ekka.co.jp/
※上記インタビュー内容は2025年12月26日時点の情報です。