グラフ機能により数字が一目瞭然となり、経営のための議論が活発に。

グラフ機能により数字が一目瞭然となり、経営のための議論が活発に。

2024/02/22

税理士法人ビジネスナビゲーション 代表社員 公認会計士・税理士 田中 宏征様
太田医院 医師 太田 勝也様・ 事務長 太田 佳秀様 

茨城県牛久市にある地域密着型のクリニック、実正会 太田医院様。
先代からの世代交代のタイミングで、より経営を良くしていきたいと考え、税理士法人ビジネスナビゲーション様からの提案でManageboardを導入。

詳しいお話を、太田医院 医師 太田勝也様・事務長 太田佳秀様、そして担当税理士の税理士法人ビジネスナビゲーション 田中様に伺いました。

紙ベースの業務からの脱却と、電子化の壁

税理士法人ビジネスナビゲーション様・太田医院様それぞれの特徴について教えていただけますでしょうか。

ビジネスナビゲーション 田中様(以下、田中様):通常の税務業務に加え、SaaSツールの導入支援をはじめとした、DX支援を積極的に行っている点が当法人の大きな特徴です。また、RPA(※1)やBIツール(※2)の導入も対応可能なエンジニアを抱えるグループ会社もあり、グループ全体で顧問先のDX促進を支援しています。
※1 ソフトウェアロボットによる業務自動化
※2 企業が持つデータを分析・見える化して経営や業務に役立てるソフトウェア

太田医院・太田勝也様(以下、太田先生):当院は茨城県牛久市にある、地域密着型のクリニックです。地域密着型とはいえ、当院は鼠径ヘルニア・脱腸などを得意とするため専門家を求めて他府県からも多くの患者様がいらっしゃり、日帰りの手術などを積極的に行っています。ウェブサイトで説明動画を公開するなどで、日帰り手術を受けるか迷っている方の不安解消にも取り組んでいます。

これまではどのように予算管理をされていましたか?

太田医院・太田佳秀様(以下、太田事務長):実は、予算管理はほとんどおこなっていませんでした。というのも、予算管理以前に会計の電子化に関する大きな課題があったからです。
以前は別の税理士さんに依頼しており、会計周りは決算書だけでなく仕訳の起票・元帳・財務諸表まで会計ソフトやエクセルを使わず、すべて紙ベースで処理していました。その当時、銀行の担当者から、紙ベースでの管理は卒業したほうがよいのではという提案を受けたので、まずはネットバンキングに移行することから始めました。
しかし一方で、税理士さんは変わらず紙ベースで処理を行っていたため、リアルタイムで経営数値の把握ができずにいました。また、元帳なども紙で保存していたため、保管場所に困るなど物理的な不便さもありました。

また、リアルタイムでの実績の把握ができないため年次の目標もたてておらず、かつ経営目標を意識するマインドがそもそもないという状況でした。
そんな中、ITに強いというビジネスナビゲーション様を紹介いただく機会があり、サポートをいただきながら電子化に踏み出しました。

会計実績の話だけでは顧問先への価値提供に限界を感じていた

ビジネスナビゲーション様でManageboard導入以前に抱えていた課題などはありましたか?

田中様:会計ソフトはマネーフォワードクラウド会計を使用しているのですが、会計ソフトにある実績の報告だけでは、過去の話に終始してしまいます。そのため、顧問先への価値提供に限界があるという点に課題を感じていました。

Manageboard導入の決め手はどのようなところにありましたか?

田中様:クラウド上で簡単に事業計画を作成でき、かつ、MoneyForwardクラウド会計からの実績取り込みが容易であったことが決め手でした。

太田医院様へのManageboard導入のきっかけを教えてください

田中様:太田医院様は、ちょうど世代交代のタイミングで、新たな分野にチャレンジしようとされていました。定例の打ち合わせの際に、経営そのものに関心があるとのことでしたので、経営の可視化・改善に役立てていただけるのではと考え、Manageboardの利用をご提案しました。

―太田医院様へのサポートはどの程度の頻度で、どのようなコミュニケーションを取っていますか?

田中様:毎月、Webミーティングを実施するほか、日常的には、チャットツールを利用して情報共有をしています。

数値の可視化による議論の活発化

―導入によって太田医院様の予実管理はどのように変化しましたか?

太田様(先生):以前と比べて、数字の変化が視認性良く把握できる様になりました。

売上の年次推移などは複雑でわかりにくいため、数字を見ただけでは中身を理解できず、経営に活かす議論に発展することがありませんでした。

ですが、Manageboardではレポートでグラフが表示できるので視認性が高くなり、ぱっと見ただけで数字の変化が分かるので大変助かっています。

グラフを作ることは表計算ソフトでもできますが、別の担当者が触ることで指標が変わってしまうことが課題でした。
Manageboardは、会計ソフトから実績連携をしただけでもレポート画面を開けばグラフを見られるので嬉しいです。また、手術の種類によってグラフを出し分けて可視化することで、売上の中身を分析できるようになりました。

※画像はManageboardのカスタムレポート画面のサンプルです

太田様(事務長):予実管理の作業は、別業務でも立て込んでしまう月末のタイミングに重なることもありなかなか腰を据えて取り組めていませんでした。しかしManageboardは会計ソフトからAPIによる連携ができるので、これまで4-5時間かかっていた実績入力が不要になりました。

よって、予算管理担当者は工数が削減され、経営側の立場からしても従業員の残業が減るという利点があります。

なにより、月ごとの会計データがタイムリーに見える化できるようになったので、明確な目標が立てやすくなったことが良かったですね。

税理士法人ビジネスナビゲーション様から見た変化はいかがですか?

田中様:太田医院様は医業のため、保険関連の入金は2ヶ月ほど遅れる一方で、患者様の自費負担分は施術後すぐ支払われます。それによりPLに反映される金額と実際のキャッシュフローの差を把握しづらい点が課題でした。

Manageboardでは入金タイミングなどを設定してキャッシュフロー計算書を作成することができるので、PLを見るだけでは判断ができないキャッシュの状況を、キャッシュフローを見ることで明確に把握できる様になったと思います。

また、Manageboardの導入により大きく変わったと感じている点は、顧問先が自ら課題を認識し、その課題の解決について考えることができるようになったことです。

Manageboard上で事業計画を作成し、その結果を見ながらフォローをすることで未来会計の話など、前向きな会話ができるようになったと、顧問先にも喜びのお声をいただいています。

※画像はManageboardのキャッシュフロー計算書画面のサンプルです

これまでの事業をより良くするため、そしてさらに広げていくために

今後、Manageboardにご期待いただいているところについてお聞かせください。

田中様:機能面では是非、中期経営計画の作成を補助する機能が充実すると良いと思います。

金融機関との会話においては、中長期的に会社がどうなっていくのか、という点が重要になります。Manageboardに中期経営計画作成に特化した機能がさらに追加され、中期経営計画の立案や説明がしやすくなると、金融機関と顧問先との関係もより緊密になっていくと思います。

※当記事にてお客様よりご要望いただいている機能は、順次開発計画を検討し、改善を予定しております。

今後の貴所・貴医院それぞれの展望についてお聞かせください。

田中様:金融機関との連携をさらに進め、中小企業に対するMAS業務(※3)を強化していきたいと考えています。MAS業務の強化にあたっては、会計データから経営の分析ができるManageboardは必須のツールであると考えています。

※3 経理の観点から経営を分析する業務


太田様(先生):今までの外来診療は続けていく一方で、日帰り手術をもっとすすめていきたく考えています。現状、日帰り手術の患者割合はまだ全体の0.7%くらいですがまずは認知を広げ、手術の件数を増やしていき、日帰り手術がもっと一般的になる世の中にしていきたいと考えています。

会社概要

税理士法人ビジネスナビゲーション

通常の税務サービスはもちろんのこと、ITツールを利用した業務効率化の提案を得意とするITに強い税理士法人

https://bn-tax.com/

■医療法人社団 実正会 太田医院

茨城県牛久市で『外科』『内科』『皮膚科』『小児科』『各種 予防接種』『各種 自費(AGA等)』など、幅広い診療のできる医院

https://otaiin.com/

※上記インタビュー内容は2023年8月31日時点の情報です。