未来の見通しを立てられるManageboardで社員の給与一律増額を実現!

未来の見通しを立てられるManageboardで社員の給与一律増額を実現!

2024/02/27

株式会社フード・サービスコスモ
代表取締役社長 志村 竹徳 様
管理部長 奥田 俊樹 様

大阪府を中心に15か所の社員食堂や介護施設で給食事業を行っている、株式会社フード・サービスコスモ様。昨今の原材料値上げや最低賃金の引き上げなどの影響を受け、事業収益へのインパクトを把握することを目的に、Manageboardを導入されました。

導入を経て精度高く未来の数字を見られるようになったことで、全社員の給与一律増額の実施など、大きな効果も得られたとのことです。詳しいお話を、同社の志村様と奥田様に伺いました。

経営環境の変化に向き合いながら、美味しい食事を提供し続けるために

貴社の事業について教えていただけますでしょうか。

弊社はオフィスや工場内の社員食堂や学生食堂、港湾労働者向け休憩施設など、大阪府を中心とした15か所の食堂運営・介護施設で給食事業を展開しております。

弊社では餃子・焼売・春巻といったごく一部を除き冷凍食品を使用せず、材料のカットから煮る・焼く・揚げるなどの調理、そして最終仕上げまでの全行程を現場の厨房で行っています。それは、手作りの美味しい食事をお客様に提供することが弊社の原点であり、理念でもあるからです。
日々ご提供する食事も複数種の日替わり定食を基本としており、そのメニューの企画から食材の調達、そして調理までを各現場において一気通貫で行っているところが、大きな特徴です。

Manageboard導入前の予実管理方法はどのようなものでしたか?

一般の企業で言う予算管理は行っておらず、前年同月や前月の収支結果に基づいて次月以降の経費コントロールなどを行う、「実績管理」のみを行っていました。

一方で売上原価については、本部が設定した「1食あたりの原価」に基づき、各現場でメニュー構成の検討や食材調達を行うよう指示をしています。弊社は委託先で給食を提供するという事業の性質上、来客数がある程度固定されているため売上変動は生じにくくなっています。そのため、1食あたりの原価さえコントロールできていれば収益の見通しがたてやすいという背景があります。
ただし「原価の超過について厳しく追求する」などといったことは、あえて実施していませんでした。これは、調理現場で働く社員に対しては、「美味しい食事を提供する」ということを一番大事にしてほしいという思いがあるためです。

それでは、どのようなきっかけで予実管理を始められたのでしょうか?

昨今の急激な原材料値上げや大幅な最低賃金の引き上げなどを受け、事業収益へのインパクトを把握したいという動機からです。
これまでは財務上の収支実績しか見ることができていませんでした。その為、財務上の見込み対実績差があった際に、どんな要因がどのくらい影響して差分が出ているかがすぐに把握できませんでした。
それにより、見込みと実績の差分の中身を分析できず、どこに原因があってどのように改善していくべきかが判断できないことを課題に感じていました。

さらに、このような環境の変化によって「一食当たりの原価アップや、パートの時間給アップによる事業へのインパクトがどの程度なのか?」がわからないわかりにくいことに課題を感じ、「計数管理のレベルを一段上げ、明確な根拠を持って計画を立てたい」という思いから予実管理を検討するようになりました。

数字で未来を見通して、給与増額の決断へ!Manageboardで実現した、理想の予実管理とは。

Manageboard導入の決め手はどのようなところにありましたか?

「マネーフォワード クラウド会計とのスムーズな連携」「営業日数や来客数といった非財務項目を変数に用いた予算作成」という、弊社が理想とする予実管理を実現するための条件が揃っていたことが大きな決め手でした。
Manageboardについては、マネーフォワード クラウド会計との連携について紹介しているセミナーをきっかけに知りました。
セミナーを通して、勘定科目単位だけではなく、「営業日数」「提供食数」「1食あたりの収益」など、弊社が用いるKPIで予実管理ができることが分かり、活用できるイメージが湧いたので、導入の決断に至りました。

※画像はManageboardの詳細計画画面のサンプルです

Manageboardの導入によって実感している効果について教えてください

会計ソフトから連携された正確な数値があれば、精度高く未来の数字を見られる、ということを早速体感しています。

というのも、実は今期、社員給与の一律増額を行ったんです。
経営環境は依然厳しかったのですが、Manageboardで予実の差異が小さかったことが分かり、将来を見通しても給与増額を行って大丈夫だという根拠が得られたので、この決断ができました。もしManageboardを導入していなかったら、今回の決断はもっと時間がかかったと思います。

また、とにかく予実管理しやすい!というのも大きなポイントですね。
会計ソフト上の数字が締まったら、Manageboardのボタンを押して数分待つだけで、実績データの取り込みが完了します。この手軽さ・速さ・精度の高さは他には代えがたいものです。
もし表計算ソフトで予実管理を行っていたら関数が壊れてしまったり、電卓で計算すれば計算根拠が残らないのでどうしてこの数字になっているのか分からなくなったり…ということが起きうるかと思いますが、そのような悩み事もManageboard導入によって無縁となりました。

Manageboardで大きな経営判断をなさったんですね。社員の皆様にもポジティブな変化を提供できており、とても嬉しいです。皆様とはManageboardを通して、どのようなコミュニケーションを取られていますか?

これまで、食堂で働く社員には美味しい料理を作ることを優先してほしく、社内の数字をあえて見せていませんでした。

ですが、Manageboardというプラットフォームができたことで、会社の現在地や今後の見通しに関する共有がしやすくなりました。
今ではManageboardの画面を見せながら「コントロールできる数字がどこにあるのか」「今後その数値をどう変化させていきたいのか」といった定量的な目標の話もしています。
Manageboardで帳票やレポートを簡単に出せて便利なのはもちろんのことですが、標準レポートは着地見通しなどが一目で分かるので、調理現場で働く社員への説明にも役立っています。

※画像はManageboardの標準レポート画面のサンプルです

Manageboardの活用で経営マインドの醸成へ

Manageboardへ今後ご期待いただいていることについて教えていただけますか?

着地見通しなどのシミュレーションが、今よりも簡単になると良いですね。
弊社においては、1食あたりの原価や来客数などのような、非財務情報を使って計画を立てているため、今よりも着地見通しを手軽にシミュレーションできれば、さらに気軽にManageboardを見に行けるようになるのではないかと考えています。

また、これからは管理職になる社員にも、計数管理に携わってもらいたいので、はじめてクラウドツールを触る人にとって、さらにフレンドリーなツールになると嬉しいです。

※当記事にてお客様よりご要望いただいている機能は、順次開発計画を検討し、改善を予定しております。

今後の貴社事業における展望を教えていただけますか?

一つ一つのお客様とのつながりをしっかり持った幹の太い会社にしていくために、社員一人一人への経営マインドの醸成を行っていきたいです。
調理現場で働くメンバーは、どうしても経営数値より「美味しい食事を提供すること」に意識が向いてしまいます。

しかしこれからは、「美味しい食事を提供すること」にプラスして、「会社の経営状況、経費感覚、自分が会社の利益にどのくらい貢献しているか」を社員一丸となって考えられる組織に変化させていきたいと考えています。
そのためにも、引き続きManageboardの帳票やレポートの共有などを通して、経営マインドの醸成につなげていきたいです。

会社概要

株式会社フード・サービスコスモ

企業オフィス・工場内食堂の受託運営、学校・社員寮の管理、フードコートなど外食事業、厨房施設の設計コンサルタント、献立・調理コンサルタント

https://www.shain-shokudo.com/ 

※上記インタビュー内容は2023年8月24日時点の情報です。