経営について考えることが「楽しい」と感じてもらえるコミュニケーションで、顧問先の成長を支援。
税理士法人エナリ
横浜事務所所長 江成様・小田原事務所 小網様・横浜事務所 三澤様
神奈川県小田原市で約70年の歴史を持ち、個人法人合わせて1,000社以上との顧問契約実績がある、税理士法人エナリ様。
業務の属人化、また顧問先様へのより良いサービス提供に課題を感じていました。
そこで、業務の標準化ができること・顧問先とのコミュニケーションツールとして使いやすいことから、Manageboardの導入を決定しました。
本記事では、詳しいお話について、同事務所の江成様・小網様・三澤様に伺いました。
業務の属人化、標準化の課題を解決するために
―貴所の特徴について教えていただけますでしょうか。
弊所は、起業・開業支援専門の部署を設置して、開業時からの経理代行・経理DX(※)化・会計・税金・資金調達をサポートしています。
(※)経理DX:企業の経理業務にデジタルツールを導入することで、従来の業務方法を変革し、自動化・効率化を図ること
―Manageboard導入前の貴所での課題はどのようなものでしたか?
Manageboardの導入前は、各担当者が顧問先様ごとに表計算ソフトで独自の資料を作成していました。そのため、マクロを含むような複雑なファイルがあると、別の担当者がファイルを触ることができないなど、業務の属人化が発生していました。
また、コロナ禍により世の中の変化も激しくなったことをきっかけに、将来予測の課題を抱える顧問先様が増えてきました。
そういった顧問先様の課題や不安を解消するため、数字で具体的に解決策を示せるサービスの導入を検討していました。
―Manageboard導入の決め手はどのようなものでしたか?
Manageboardを知ったきっかけは、ナレッジラボがマネーフォワードグループにジョインしたことでした。弊所ではマネーフォワードクラウド会計を主に使用していたので、ジョイン当初にお知らせいただいた記憶がありますね。
当時はイベントなどで、マネーフォワード代表取締役社長 CEOの辻さんとナレッジラボ代表取締役 CEOの国見さんがお話ししているのを見かける場面が多くありました。その様子を見ていて、お二人がお互いにリスペクトしていることが伝わってきたというのも、Manageboardに興味を持ったきっかけになりました。
ただ、興味は持っていたものの、新しいシステムの導入は会計事務所にとってはコストになるため、すぐに導入をすることはしませんでした。
コロナ禍になり、顧問先様の資金繰りの課題も顕在化・課題が大きくなり、だからこそ経営者にとって一番身近な相談相手である会計事務所として、数字を使って意思決定のサポートをお手伝いしたい、という想いが導入の決め手になりました。
顧問先様と経営のコミュニケーションを楽しむこと
―Manageboard導入後の変化について教えてください。
Manageboardの導入により、コンサルサービスの提供の型が決まってきました。
全員が同じクオリティの成果物を仕上げることができるため、課題であった業務の標準化が実現されました。
―顧問先様とのコミュニケーションにおける活用方法について教えてください。
Manageboardは、会計事務所と顧問先様とのコミュニケーションツールという位置付けで使っています。
レポートのビジュアルが分かりやすいため、顧問先様と数字の話をする際はManageboardのレポートをお見せすることが多いですね。
顧問先様に新しいツールを紹介して興味をもってもらうためには、大前提としてツールの見やすさ・分かりやすさが重要だと考えています。さらに、そのツールを使っていて「楽しい」という経験をしてもらうことが大切です。
そのために普段意識していることは、私たち自身が楽しんでManageboardを使うことです。私たちが楽しんでManageboardを使っていると、自然と顧問先様との経営についてのコミュニケーションも楽しい時間になると考えています。
また、Manageboardの導入により、そもそものコミュニケーションの取り方が変わりました。
これまでは顧問先様とのコミュニケーションの際に表計算ソフトを使用していました。ただ、その方法だと、決まった情報の共有という一方通行のコミュニケーションになってしまうことを課題に感じていました。
Manageboardを活用することで、顧問先様と対話しながら、双方向のコミュニケーションが可能になりました。それにより、顧問先様が受け身ではなくなるため、予算管理への感度が上がり、より一層経営に興味を持っていただけるようになったと感じています。
打ち合わせの際にはManageboardの画面を投影して、リアルタイムで数字を変えてシミュレーションしながらコミュニケーションを取ります。打ち合わせの中ではこの場面が一番盛り上がるポイントですね。
また、具体的な機能で言うと、レポートをよく活用します。
カスタムレポート(※)では、推移表をよく使います。特に損益分岐点、売上高を見せるために使っていますね。標準レポートでは、キャッシュフロー計算書を主に活用しています。キャッシュフロー計算書はグラフも表示されて視覚的に分かりやすいので、顧問先様からも大変ご好評いただいています。
Manageboardを導入している顧問先様の大半が、大幅に業績を伸ばされ、2倍以上の顧問料アップにご納得いただいております。さらに支援の幅をDX改善まで広げ、通常の約5〜6倍の顧問料をお支払いいただいているケースもございます。
Manageboardを活用することで、顧問先様に楽しく経営について考えていただくことができ、それにより顧問先様の売上も上がっていきます。結果として弊所の顧問料アップにも繋がっています。
(※)カスタムレポート:クライアントの業種や業態、事業構造や組織体系に基づいた分析を可能にするために詳細な設定ができるレポート
※画像はManageboardのキャッシュフロー計算書画面のサンプルです
税理士業界の価値のアップデートを実現したい
―貴社の今後の展望について教えてください。
今後の展望としては、Manageboardの導入件数200件を目指したいですね。
また、税務×経営のコンサルティングにより、スタートアップ・創業初期の企業への価値提供の幅を広げたいと考えています。そして、これからの税理士業界の価値を大きくアップデートしていきたいです。
会社概要
税理士法人エナリ
神奈川県小田原市に本店がある税理士事務所。横浜事務所では独立開業・新規創業・起業者向けに税務顧問、節税策も提供。
https://enr-group.com/office/yokohama/
※上記インタビュー内容は2023年11月時点の情報です。