事業の拡大に伴い部門が階層化。PL管理をより厳密に行うためManageboardを導入

株式会社Helixes
経営企画室
大野拓海 様
株式会社Helixesはクリエイティブを用いて課題を解決する、トータルプランニングカンパニーです。「maxilla」「VERSEⁿ」「MEQRI」などの事業を展開しております。予算管理をスプレッドシートで運用しておりましたが、運用に多くの時間を要していた事から、Manageboardを導入いただきました。Manageboard導入後のスケジュールや、活用方法についてお話を聞きました。
課題
- 予算実績比較をスプレッドシートで行っていたが、勘定科目の追加があった場合など、メンテナンスに時間を要していた
- スプレッドシートで事業部別予算の積み上げで全社予算を作成していたが、時間を要していた
導入経緯
- 事業部が階層化したことで、人件費が増加するなど会社としてPL管理をより厳密に行う必要が生じていた
- ManageboardはAPI連携で会計実績データを取り込み、予算データのCSVインポートができる点が魅力的だった
- Manageboardは標準レポートがわかりやすく、カスタムテーブルでは指標のカスタマイズができるため、スプレッドシートでの予実管理を廃止できると判断した
- 他ツールと比べて、コスト面でも違和感がなかった
事業部のご紹介
株式会社Helixesの主な事業部は次の通りです。
- 「maxilla」クリエイティブエージェンシー / ビジュアルプロダクション
- 「VERSEⁿ」株式会社ソニー・ミュージックレーベルズと株式会社Helixesが、共同で手掛けているVTuberプロジェクト
- 「MEQRI」株式会社SUPER STUDIOと株式会社Helixesが共同で運営する、キャラクターグッズブランド
予算管理のスケジュール(全体像)
決算3か月前から翌年度の予算策定を行います。事業部責任者が自部門の予算(主に売上〜原価・外注費・広告宣伝費など)を担当、コーポレート部門がそれ以外の予算を担当します。
週次の経営企画会議において、予実比較を実施。予算と実績の乖離が大きい場合など、必要に応じて期中に予算を見直します。決算3か月前には決算の着地見込みを作成します。

Manageboardへの会計実績データの反映方法としては、freee会計に日々仕訳入力を行っており、都度Manageboardへ仕訳データをインポートしています。月次試算表は毎月10営業日を目途に完成しています。
Manageboardの活用例-1
週次で実施している経営企画会議にて、Manageboardのレポートや事業部のKPIなどを確認しています。
Manageboardのレポートでは事業部ごとの予実対比を実施しています。(レポート例は下記参照)
経営企画会議には役員や事業部責任者が参加しており、新規事業に関する投資額や全社資金繰りも注視しています。

Manageboardの活用例-2
現預金をベースとしている財務指標等をManageboardで日次管理しています。財務指標は自己資本比率・労働分配率・バーンレート・ランウェイなどです。主に、目標値を意識しながら財務指標を注視しています。新規事業の立ち上げなどもあることから、将来の資金調達に向けて動き出すタイミングを常に検討しています。

※指標機能について
Manageboardでは、勘定科目や非財務項目などをベースに四則演算でカスタマイズできます。営業利益率などの一般的な財務指標のほか、1人当たり売上や顧客平均単価など会社にあったKPI設定に活用可能です。

今後の展望
1.品目・取引先管理の強化
Manageboardで品目・取引先レベルで予実管理を行い、売上の差額分析をManageboard内で完結できるようにしたいと思っています。Manageboardの現時点(2022/6)の仕様では、管理できる品目・取引先数に一定の制限があります。この仕様が変更されれば、Manageboardでより深い管理・分析を実現したいと思っています。
2.在庫ビジネスを加速
MEQRI事業は、在庫が必要なビジネスであり、在庫の評価や管理など、多くの論点を有しています。これらの論点をクリアできる効果的な管理方法を検討し、さらにビジネスを加速させていきたいと思っています。
※掲載内容は2022年6月時点のものです