複数年の月別P/L・C/F計画を正確かつ容易に作成

複数年の月別P/L・C/F計画を正確かつ容易に作成

2023/06/20

有限会社黒亭
代表取締役社長 平林京子様

有限会社黒亭はラーメン店の運営(熊本県内に4店舗)、おみやげラーメン企画販売事業を行っております。これまで、Excelで予算管理を行っていましたが、集計や管理などに要する工数削減を求めManageboardを導入いただきました。有限会社黒亭のManageboard活用方法ついてのお話をお聞きしました。

課題

・予算作成をExcelで行っており、部門別予算の集計、最新バージョンの管理、データ共有に時間を要していた
・毎月の会計実績データを反映した予実比較資料の作成に時間を要していた

導入経緯

・マネーフォワードクラウド会計からManageboardへ、API連携で会計実績データをすぐに取り込むことができる
・Manageboardは部門別予算の集計が容易で、計画バージョン機能を使って予算データのバージョン管理が可能。また、クラウドツールであるため、データ共有が容易に実現できる

Manageboardの活用方法

1.金融機関への提出資料作成

コロナ関連の融資や返済計画の見直しのために、複数年の月別P/L・C/F計画を金融機関に提出する必要がありました。Manageboardでは部門ごとの積み上げ予算を正確かつ容易に作成することが出来ました。

2.予算作成は専門家のサポートを受け、その後の管理は自社で行っています

予算作成は会計・財務の知識が一定必要になる業務です。予算の叩き台や基礎情報は会社が作成し、中小企業診断士のサポートを受けながらブラッシュアップしています。予算作成後は、Manageboardを活用して毎月の予算実績差異の把握と改善アクションを実行しています。

3.予算の機動的な見直し

コロナ禍で外部環境は依然不確定要素が強いこともあり、当初予算のほか、別バージョンの予算として「修正予算」を作成しています。「修正予算」は頻繁に予算を見直しています。

見直しのタイミングは、社員の入退社など大きなPLインパクトが見込まれるときに行っています。

Manageboardのレポート

月次で確認するレポートは部門別予実比較です。当月分の試算表は翌月末に完成し、完成後はすぐにAPI連携で会計実績データをManageboardにインポートして予実比較を実施しています。予算は頻繁に見直しを行っています。予算見直しの方法は、Manageboardの指標機能で、売上総利益率や営業利益率をカスタマイズして作成し、チェックしています。

※指標機能とは
勘定科目や非財務項目などをベースに四則演算でカスタマイズし、営業利益率など一般的な財務指標のほか、1人当たり売上や顧客平均単価など会社にあったKPI設定に活用できる機能です。

今後の展望

1.現場責任者を巻き込んだ予算管理

平林様のみならず、店舗責任者などの現場社員がManageboardを活用し、PL予算作成や予実比較を実施できるようにしたい。

2.一歩進んだ財務指標の活用

Manageboardのカスタムテーブルや指標機能を用いて、飲食店特有のFLR比率や変動損益計算書を作成し、経営に活かしたい。
※FLR比率(%)=(食材原価+人件費+賃料)÷ 売上×100

3.B/S・C/F計画もManageboardで管理

現時点の運用では、部門別PL管理がメイン。今後はB/S・C/F計画もManageboardで策定し、P/L・B/S・C/Fの財務三表を一元管理したい。

【付録】Manageboardのサポート体制

ユーザー様のペースに合わせたサポートを行っております。

平林様の繁忙度を加味し、無理のないペースで寄り添うサポートを実施しました。最初から全機能の活用を目指すのではなく、優先順位をつけ、まずはミニマムで活用頂くことを目標にスタートしました。

Manageboardの仕様に合わせて、無理に現在の運用方法を変更することはせず、CSV出力しての加工など現在の運用に負担がかからない方法を提案しました。

具体的には、「平林様に効率的に予実管理して頂くこと」を目標に、Manageboardの基本的な操作方法をご案内しました。毎月の予算実績差異を確認するためのレポート作成のサポートや、粗利率などを表現できる指標機能をご案内しました。今後は、「店舗やECの責任者にManageboardを活用頂くこと」を目標に、採用活動が落ち着き次第サポートを開始する予定です。

※掲載内容は2022年6月時点のものです