予算管理工数の削減により、実績の即日開示を実現。
株式会社時之栖 小松様
静岡県の御殿場高原でリゾート施設を運営する株式会社時之栖様。
報告資料の作成に時間と工数がかかり、月次報告のタイミングが遅くなってしまうことが課題に感じていました。
Manageboard導入により、大幅に工数を削減でき、月次報告のスピードも向上しました。
詳しいお話を、同社の小松様に伺いました。
予算管理にかかる膨大な工数との闘い
―貴社の事業について教えていただけますでしょうか。
弊社は、静岡県御殿場高原にてリゾート施設を運営しております。
事業としては、ホテル・レストラン、温浴施設、スポーツ施設の経営、 また加工品の製造及び販売、フルーツパークなどのテーマパーク事業などがあります。
―Manageboard導入前の予実管理方法はどのようなものでしたか?
以前は、会社に予算という概念がそもそもあまり定着しておらず、分析にあたっては実績と昨対比しか見ていませんでした。
また、会計ソフトはオンプレミスの勘定奉行を利用していたのですが、会計データを表計算ソフトに転記する作業などに2日ほどの時間を要し、毎月15日くらいになってやっと月次報告ができるというような状況でした。さらに、報告用の表計算ソフトは100以上ある部門をそれぞれタブに分けて管理しており、管理工数も膨大なものとなっていました。
―Manageboard導入のきっかけはなんですか?
報告資料の作成に時間がかかり、月次報告のタイミングが月中になってしまうことが課題としてあったため、工数削減・報告の早期化をしたかったというのが大きな理由です。
また、Manageboard導入前のタイミングで、クラウド化のために会計ソフトを勘定奉行からマネーフォワードクラウド会計へ移行していました。それにより、API連携によってワンクリックで簡単に実績が取り込める環境が整った、という点もポイントとなりManageboardを導入するに至りました。
―Manageboard導入時に苦労されたことはありましたか?
ナレッジラボのサポート担当の方からのサポートもあり、導入に際しての不安はあまりありませんでした。
当初は、表計算ツールへ切り貼りして作成していた今までの資料と同じものをManageboard上でも再現しようと考えていました。しかし、サポート担当の方がManageboardでならこういうレポートが作れる、など提案を頂いたり、相談に乗ってくれたため、以前よりわかりやすいレポートを作成することができるようになりました。
月次報告のスピードアップ、正確性の向上を実現
―Manageboardの導入によって実感している効果について教えてください。
大きな効果としては、導入後、これまで2日間かかっていた月次報告作成業務がワンクリックになり大幅に工数削減しました。
月次報告資料を作成するための2営業日の間は、情報開示のための作業だけに時間をとられてしまっていました。しかし導入後は、月次報告の作成と並行してインボイス対応など他の業務に充てる時間が確保できるようになりました。
また、表計算ソフトで月次報告を作成していた時期は、「もっと早く資料が欲しい」と急かされることも多くありました。
Manageboardを使うと、会計ソフト上で実績が固まったら、API連携ですぐに実績データを流し込めるため、その日のうちに実績を開示できるようになり、事業部長への報告スピードが上がりました。さらに、手作業での実績データの切り貼りが不要となったため、数値の正確性も担保できるようになりました。
そして、これまでは実績数値だけを見ても「なぜこの金額なのか?」という数字の中身や理由が分からなかったことも課題でしたが、これも解決しました。
Manageboardを使うと、レポート上の数値をクリックすることで元帳が表示され、レポートを見ながら取引の詳細について確認ができます。そのため、各事業部長もワンクリックで費用の詳細を確認できるようになりました。
※画像はManageboardの元帳表示画面のサンプルです
―Manageboardは現在、どのように使われていますか?
設定段階では担当者のみで利用していました。その後は各事業部の部長9名にレクチャーし、部長それぞれで利用しはじめています。
各部門長に利用いただくに当たっては、部門ごとにレポートを分けて作ることで、利用する人ごとに、どのレポートをみるか分かりやすいように工夫しています。
事業部長と役員が参加される会議などにもManageboardを活用しています。レポートは標準レポートとして規定のフォーマットがあるのですぐに作れて助かっています。今は標準レポートを主に活用していますが、今後はKPIなども含めたレポートを作成するなど、もっといろんな資料をManageboardで作成し、より会議に活用していきたいと考えています。
※画像はManageboardの標準レポート画面のサンプルです
Manageboardにより、さらに精度の高い予算管理を
―貴社の今後の展望について教えてください。
今後は全社的にDX化を進めていきたいと考えています。
また、コロナ禍もあけたので、時之栖を今まで知らなかった人にも知ってもらえるように展開していきたいです。
―Manageboardへ今後ご期待いただいていることについて教えていただけますか?
経費について、これまでは親部門単位でしか予算管理ができていませんでした。Manageboardでスプレッドシート連携もリリースされたので、今後は子部門の粒度でも管理していきたいと考えています。
また、ホテル事業は特に予約数から売上見込みが分かるので、各部門長に3ヵ月後までの見込みを出してもらっています。今後はコメント機能を使って、各部門長に見込み数値のロジックをコメントで残してもらうようにすると便利そうだと考えています。
会社概要
株式会社時之栖
静岡県の御殿場高原で、宿泊施設や天然温泉、地ビール蒸留所や各種レストラン、サッカーグラウンドやアクティビティ、手づくり工房など複合レジャー施設を運営している。
※上記インタビュー内容は2023年12月19日時点時点の情報です。